ガルーラ!(6世代の挨拶)
この記事は、アインズさん主催の「トリプルバトル構築記事AdventCalender2022」4日目の記事になります。
この構築には破綻している箇所が多く、本来記事にする予定は無かったのですが、どんなクソギミックでも歓迎だとアインズさんが快く言って下さったので、せっかくの機会だと思い文字に起こしてみることにしました。
実践ではほぼ成功不可能なギミックになってはしまいましたが、理論上はこんなことも出来るんだなぁぐらいに眺めて頂けると幸いです。
構築経緯
イザナミを使いたいと思ったところからスタート。
そもそもイザナミとは――――元ネタはナルトという漫画なのだが――――ざっくり言うと相手を無限ループに嵌める戦術のことである。
それをポケモンバトルでもやってみたい。
さて、無限ループでふと思い出したのだが、自分は以前、相手の攻撃を受けずに勝利する、所謂無敵戦術系のギミックを考察した事があった。
記事の内容を要約すると、場に出たターンにしか使えない「たたみがえし*1」を覚えるポケモンを「ほえる」や「ふきとばし」の交代技(正式名称が分からないのでこの記事では便宜上こう呼ぶ)で回す事で、相手の攻撃を全部防ごう!というギミック。
そして無事に相手の攻撃を「防ぐ」ギミックは成功したので、今回はさらに上を行き、攻撃を「させない」ギミックを作ろうと考えた。
では、相手に行動させない方法はどんなものがあるだろうか。
色々な方法が思い付きそうではあるが、前回の流れを汲んで、交代技で相手の行動を封じようと考えた。
「いや、交代技の優先度は-6だろ?」と考える人もいるかもしれないが、勿論交代技をそのまま使うのではなく、猫の手等別の技を使って優先度0以上で出せばいいのである。
しかし、猫の手構築に精通しているトリプル勢の方々にとっては周知の事実かもしれないが、猫の手で交代技が出ることはない。
5世代までは一応猫の手で交代技を出すことが出来るが、当時、ステルスロック→猫の手吹き飛ばしという害悪戦術をする猫がいた為に、6世代以降では猫の手で交代技が出なくなってしまった。
偉大なる先駆者
でも何とかして他の技で出したいな……。
そこで色々と調べた結果、寝言で交代技が出せる事を知った。
寝言は優先度0なので、優先度0で交代技を出せることになる。
そしてさらに、特性「いたずらごころ」のリオルとヤミカラスが寝言と交代技を覚える事も判明した。
→よし、これで優先度+1で交代技が使える!
とは言えこのギミックを起動させる最低条件として、寝言を使うポケモンを自発的にねむり状態にしなければならない。
しかし、寝言で眠るが出てしまうので眠るは極力採用したくないし、味方を1体1体眠らせていくのは効率が悪そう。
→相手にマジックミラーを渡して、ダークホールの反射でまとめて眠らせればいいのでは?
マジックミラーを渡すのは分かるけど、怪しすぎて交代されそう。
→ステルスロックを撒くポケモンの特性が「ありじごく」or「かげふみ」であれば、交代されずに済むのでは?
そんな都合のいいポケモン……
→いた。
ギミックが成立しそうなのは分かったけど、ステルスロックだけで削り切るのは現実的じゃなさそう。
→ダークホールのついでに「ナイトメア」でも削ればいいのでは?
なるほど。
ということで、最低限形にはなりそうだったので組んでみることにした。
やりたいこと
「ガルルルルル(笑い声)!全員親子愛捨て身タックルで吹き飛ばすガル!」
「!リオルガル!弱いものイジメは最高ガル!」
「 寝 言 」
「!?う、動けんガル……」
「お、お前は何なンダー!」
「な、何したンフィア!?」
「何って……寝てただけだが――――?」
動き
[1ターン目]
エーフィは中央のポケモンにスキルスワップ。(端のマジックミラーでダークホールを反射されると、対角には届かない)
ダークライは守る。
ダグトリオはステルスロック。
ここで注意しなければならないのは、必ずダグトリオ→エーフィの行動順にすること。(エーフィの後にダグトリオが行動すると、マジックミラーでステルスロックを反射されてしまう為)
[2ターン目]
ダークライは中央のまま、他はリオルとヤミカラスに交代する。
ダークライはダークホール。
それを相手のマジックミラーで反射してもらい、リオルとヤミカラスをねむり状態にする。
尚、ダークライもダークホールの反射を受けてしまうので、カゴの実は必須。
[3ターン目]
リオルとヤミカラスは相手を強制的に交代させる。
ダークライは状況に応じた行動を取らせる。
この一連の動きを仮にAとする。
[nターン目]
以下、Aの繰り返し。
・解説
3ターン目からの解説。
この時点でリオルとヤミカラスはねむり状態なので、優先度+1からの交代技が使える。
また、2ターン目のダークホールが相手の端2体に通っているので、相手がリオルとヤミカラスより遅い行動を取る限り、相手の眠りターンを消費させる事無く、相手を強制的に交代させる事が出来る。
さらに、交代の際出てきたポケモンに不可避のダークホールが当たるので、控えのポケモンを強制的に眠らせる事が出来る。
そして交代際に出て来たポケモンを強制的に眠らせられるということは、つまり、次のターンも相手がリオルとヤミカラスより遅い行動を取る限り、相手の眠りターンを消費させる事無く、相手を強制的に交代させる事が出来るのだ。
これをリオルとヤミカラスのねむりターンが解除されるまで繰り返す。
リオルとヤミカラスの最長眠りターンを合計すると6ターン。
寝言が相手のポケモン6体にまんべんなく当たると仮定すると、ポケモン1体につき1回は強制交代される事になる。
またリオルとヤミカラスのねむり状態が解除された後も、相手が最長眠りを引いたと仮定するとポケモン1体につき3ターン強制交代させる事が出来るので、結局合計で4ターンは強制交代させる事が出来る。
次に定数ダメージについて。
ナイトメアの定数ダメージは1/8、ステルスロックの定数ダメージを1/8とすると(orasトリプルレートS17の使用率ランキングTOP30で、岩1/2,1/4が7体なので妥当と考える)、理論上1ターンで相手の体力を1/4削る事が出来る。
そう、つまり。
前述の通りダメージを受けずに強制交代させる事が出来るターンが4ターンなので(1ターンの定数ダメージ1/4×4=1)、上手く行けば相手を行動させる事無く倒す事が出来る!!??
(ホントか?)
PT紹介
ねごと/ほえる//
ダークライ@カゴのみ(ナイトメア)
ヤミカラス@オボンのみ(ふみん)
ねごと/ふきとばし//
エーフィ@ナモのみ(マジックミラー)
じしん/まもる/おきみやげ/ステルスロック
プテラ@メガストーン(プレッシャー)
じしん/まもる/いわなだれ/フリーフォール
ぽけっとふぁんくしょん!
・採用理由
ギミックを成立させる上で条件を満たすポケモンが限られているので、リオル/ダークライ/ヤミカラス/ダグトリオは確定。
エーフィの枠は、特性が「マジックミラー」でスキルスワップを覚えている事が条件なので、(幻を除けば)勿論ネイティオでもいいが、スキルスワップを使えば仕事は終わりであり、Sは少しでも高い方が良いと思ったのでエーフィを採用した。
また、ここまでの5体でギミックが完結しているので、6枠目は自由枠となる。
この記事では、上から範囲技でスイープ出来そうなメガプテラを採用している。
前回のギミックで自由枠をゼルネアスにしたら、ゼルネアスで殴った方が良くね?とコメントで書かれたのでコイキングとかでいい。
使ってみて
分かっていた事だけど全然決まらなかった。
中途半端に成功する事は何回かあったけれど、綺麗に決まった事は一度も無かった。
その理由は明白で、ギミックの完成形が運の上ブレを前提としているから。
その他にも、マジックミラーを渡した相手が交代してくれないと交代技が反射されるとか、ダークホール対策がそのままこの構築の対策になってしまうとか、やるきエレキブルで詰むとか、キツイ要素は沢山。
実践的に使うにはまだ使えるコマが足りないかなという感じ。
(そもそも実践向けに組もうとしてないけど)
なのでBVとかは特に無い。
ただこれだと完成形を想像するのが難しいと思うので、部分的にではあるが、成功した瞬間の動画を載せておく。
理論上ずっと俺のターンの最強ギミックですよ pic.twitter.com/d7TzIRqyrB
— あかねび (@akanavyy) 2022年10月20日
これを無限回繰り返すイメージ。
まとめ
去年の11月頃にトリプルバトルを初めて約1年間遊んで来ましたが、過去最高にクソなギミックになったと思います。
恐らくもうORASでギミックパを作る事は無いですが、SVでもギミックを考えてきたいですね。
もしこの記事を読んでトリプルに興味が湧いた人がいたら嬉しいです。
まだ間に合う(かもしれない)ぞ!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
派生構築
よく練られているので是非ご一読ください。
おまけ